浄土真宗本願寺派 興徳山乗善寺

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恭賀新年

No.650

あけましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、お念仏と共に新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。

コロナ、コロナで過ごしたこの2年…。最近では新たな変異株オミクロン株が世界中で猛威を振るっています。この先もまだまだ気を緩めることができない日々が続きそうです。なかなか思い通りにはいきませんね。

仏教をお開きくださったお釈迦様は、人生は思い通りにはならないとお教えくださいました。しかし、「分かってはいても思い通りにしたい」という気持ちが出てくるのは私たちが煩悩を持った凡夫であることの証でありましょう。

そんな煩悩具足の凡夫の私だからこそ、阿弥陀仏は救わずにはおらないとご本願を建ててくださったのです。阿弥陀仏という仏さまは私に対して、「安心しろよ、お前のいのちは私が引き受けた」と目には見えずとも、声は聞こえずとも、「いつでも、どこでも」おはたらきくださっているのです。そのはたらきに、その声に、私たちはすでに気づくご縁をいただいているのです。

コロナ禍において、人とのつながりがより希薄になってきたようにも思います。また逆に人とのつながりがどれほど有り難く大切なご縁であったかということにも気づくことが出来たようにも思います。いつまでこの状況が続くのか誰にも分かりませんが、どんな状況であろうとも、私たちに出来るのは真実のみ教えをお聴かせいただき、一日一日を大切に生き抜いていくことです!

しばらくは寒い時期が続きますね。皆さまくれぐれもご自愛いただき、またお会いさせていただけることを楽しみにしております。

本年もよろしくお願い申し上げます。