浄土真宗本願寺派 興徳山乗善寺

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2018.08.11

〈ご案内〉8月16日(木) 盂蘭盆会

14時30分~ 永代納骨廟盂蘭盆会(永代納骨廟前にて)

15時00分~ 盂蘭盆会(本堂にて)

 

世間では、お盆の三日間には地獄の釜のふたが開いて先祖や亡き人の霊がこの世に帰ってくるといわれ、また餓鬼道に墜ちたひともお盆の三日間は食物が喉を通るともいわれ、「施餓鬼」というような行事が行われています。

しかしこれは、仏教本来の「お盆」の意味ではありません。

 

何もお盆の三日間に地獄の釜のふたが開くのでもなく、先祖の霊が帰ってくるわけでもないのです。私たちのご先祖は、そのような行ったり来たりする亡霊のようなものではありません。

 

かといって、お盆にご先祖をお敬いする行事が無意味だというのでは決してありません。お盆に家族揃って仏前にひざまずいて先祖や亡き人を偲びつつ、賜った生命の尊さを確認することは意義のあることです。

 

「盂蘭盆会」は、目連尊者の母親が餓鬼道に墜ちているのを救うため、釈尊に教えられて法座を立てたことに由来しています。

それは、目連自身が仏法を聞く縁に遇って、亡き母を餓鬼道に落としていた我が餓鬼の根性に気づかされる尊い仏縁でありました。

 

お盆は、あらためて先祖・亡き人の声なき声に耳を傾け、我が身に目覚める聞法のご縁です。お寺で法座がある場合は、ぜひお参り下さることがもっとも尊い本来のお盆の意義であります。